(34)区役所の仕事(広報)

その他

 区役所で最も華やかな職場の一つは間違いなく広報担当でしょう。人事課と並びイケメンと美女がたくさん揃っていました。私は広報課の経験はありませんが、観光課在籍時、大変お世話になったことがあり、私から見た広報課の仕事についてお話ししたいと思います。なお、広報課に内包されることの多い、区民の声を広く聞く「広聴」は省略します。

広報の仕事

 広報課の仕事は、言うまでもなく情報発信です。以下、広報担当の仕事についてお示しします。

(1) 区報等の広報に係る印刷物の発行

(2) ホームページ、SNSを通じた発信

(3) 広報番組による区政情報の提供に関すること

(4) 区政関連資料の収集、提供及び保管に関すること

(5) 報道機関等への情報提供に関すること

(6) シティプロモーションの推進に関すること

 見るからに(6)が漠然として曲者感が漂っていますよね。これについては後述します。

 広報課では、概ね区報担当、報道担当、ホームページ担当が分かれていることが多いですが、取材は皆で交代して行うため、間違いなく区のことについて広く知ることができます。広報課に向いているなと思う人は以下のとおりです。

〇スケジュール管理に長けている(区報などは校締切など、期日が明確に区切られている)

〇簡潔かつ受け手に読んでもらうための文章力に自信がある(なくても十分鍛えられます)。

〇フットワークが軽い。

〇取材対象にスケジュールを合わせるため、ある程度の不規則勤務に耐えられる。

フレンドリーでいつも助けてくれる広報課の職員達

 私は観光課在籍時に一番多く関わった庁内の部署は広報課です。と言うのも、観光イベントを実施するときには、必ず区報への掲載や、区公式ツイッターへの投稿、プレスリリース、イベント取材などで広報課とのかかわりが出てくるためです。

 広報課の職員とは本当に良好な関係を築くことができ、一緒に仕事ができて楽しい思い出がたくさんあります。また、困った時にはいつも助けてくれました

 突発的なイベントを実施することになり、区報のスペースが確保できていなかった時は(区報は基本的に前年度にスペースを予約する)、他部署に掛け合ってむしろ大きなスペースを確保し、見栄えの良い記事を書いてくれました

 とあるイベントを実施するときに、予約サイトがうまく機能せず、申し込みの問い合わせが広報課に殺到した時も、「盛況で良かったですね」と言ってくれて、心が救われました。イベントにはよく取材に来てくれ、終了後は記事の攻勢のやり取りも楽しかったですね。

迷走するシティプロモーション

 最近広報課のミッションで、やたらと「シティプロモーション」という言葉を聞くようになりました。文字通り解釈すれば、自治体の自慢できるポイント(魅力)をブランド化し、それを広く発信することで、観光来訪者を増やしたり、定住希望者を増やしたりするほか、区民が自分の住む町への愛着を高めることなどを目的と考えてよいと思います。

 この「魅力をブランド化し、それを広く発信」というのが如何にも曖昧で、何から手を付けるべきなのか、相当な手腕が問われることになります。

 残念ながら、自治体にマーケティング的視点を持ち、それをプロモートしていく知識・経験を持った職員はいないと言ってよいでしょう。

 案の定、私がいた区では既存のイベント事業や取り組みを、シティプロモーション担当が独断で「シティプロモーション事業」と位置づけ、その結果を集計し、「●●区シティプロモーション事業」として公表していました。既存の事業を違う切り口で発信するのは、自治体のお家芸です。

 その他にも、謎のスローガンやダサいロゴを作ったり、会員数500名未満のフェースブックを運営するなど、残念ながら税金の無駄遣いをしていました。

 無駄なお金をかけずとも、まずは庁内で乱立する情報発信媒体をまとめ、そのうえで行政の信用力を生かして、広報課がホームページ(又はブログ)やSNSで情報を頻繁に更新していくだけでも、区民としては情報を十分に拾えると思うのですが、どうでしょうかね。

 広報課の仕事どうでしたでしょうか。文章を書く、それをどのように見せるかに関心がある人は、本当に楽しい部署だと思います。但し、まだまだ古い手法や考え方も色濃く残っているので、若い皆さんの柔軟な発想も是非取り入れながら、頑張ってください。

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