(3) 入庁式、公務員1日目

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 緊張の公務員人生の第1日目。多くの人が社会人として最初の1歩を切る日ですね。この日は何が待っているのでしょうか。メインは何といっても辞令の交付。ここで初めてあなたが最初の2~3年どこで働くのか知らされることになります。

<同期全員が初めて顔を合わせる入庁式>

 区役所の大会議室などで、大体午前9時頃から入庁式が始まります。皆さんこの場で同期全員初めて知ることになります。内定者懇談会を通じて、既に仲良しグループができていたようでしたが、当時あまり仲間の輪に加わっていなかった私は、「おお、この人達が同期か!」とフレッシュな気持ちで周りを眺めていました。当時はSNSがない時代でしたが、今ならあっという間にLINEグループとかで情報を共有するのでしょうね。

 区役所側は区長・副区長・部長級(15~20名程度)が参加します。入庁式の流れは「区長の言葉→新規採用職員代表による服務の宣誓→辞令の交付」の流れになると思います。ちなみに同期の中で最優秀得点の合格者が宣誓すると言われています。

<辞令を受けて配属先を知る>

 一通りの挨拶・説明を受けた後、辞令交付があります。私は同期が40名に満たなかったため、区長から直接辞令の交付を受けました。「さて、私の配属先はと‥○○地域センター生活福祉課?ほ~、福祉系ね」くらいしか思いませんでしたが、同じ生活福祉課配属できちんと行政の勉強をしていた同期からは「うわ~、ケースワーカーかよ」という驚きの声がポツポツ聞こえました。「ケースワーカーってなんだ?」と頭にはてなマークが点灯したころに、入庁式が終わりました。正味1時間くらいですかね。

 会場を出ると配属先の庶務担当係長(上席の係長)が待機していました。案内役ですね。私と同じ配属先の同期3名は、庁舎の車に乗って、これから数年働く地域センターに連れていかれました。

<緊張の初日が終了>

 事務所に到着すると、私の配属先は生活福祉課第3係であることが分かりました。係の人数は8名。一通りの紹介を済ませて席につけました。両隣りは30代前半くらいの男性職員で、明るいフレンドリーな感じの先輩でとても安心しました。

 ちなみに区役所は伝統的にOJT(ON THE JOB TRAINING)を重視します。1か月くらい缶詰で知識・スキルを身に着けるというよりも、諸先輩に教わりながら仕事を覚えることが多いです(特に事務系)。大半の区では、年齢の近い同じ係の先輩がメンターとして、仕事から公務員の心構えなど1年かけてじっくりと教えてくれます。最初の1年は、「見る・聞く・やってみる・振り返る」の繰り返しです。失敗を恐れず、色々やってみて遠慮なく先輩方に相談しましょう。

 この日は、通勤経理の申請をはじめとした事務的な書類を作成して終わります。そして、最後にメンターの先輩がニヤニヤしながら私に向かって、「○○君、明日は所払い(しょばらい)だからね。衝撃を受けるかもしれないけど、一緒に来てね」。分かりましたと返事をしつつ、「衝撃を受ける?まあ、前振りだけで大したことないだろう」と心では思っていました。

 それにしても、「何だかこの事務所嫌な匂いがするな」・「そして、あのカーテンの付いた小部屋群はなんだろう」と色々な疑問を抱きながら初日の業務を終え、帰路につきました。翌日は本当の衝撃を受ける日だとは知らずに。

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