(29)区役所の仕事(出張所編)

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 東京23区では地域別に出張所が設置されており、私が働いていた●区ではその数が15を超えていました。私は16年の役所人生で異動のタイミングで必ず出張所を異動先の希望欄に書いていましたが、結局叶うことなく退職してしまいました。そのため、出張所の勤務経験はありませんが、同期・後輩から聞いた話をもとに、出張所の仕事に就いてお話しします。

出張所の仕事

(基本は窓口業務)
 出張所の基本は何といっても窓口業務でしょう。住民票の発行や。異動届の受理、印鑑証明の発行、最近はマイナンバーの申請など、少しずつ業務も複雑になっています。

 また、出張所業務とは関係なくても、区民は近くの出張所に相談に来ることがあり(区民は出張所の事務分掌など知りません)、出張所職員は区全般の業務をある程度理解し、適切な窓口を紹介できる知識・スキルが問われるでしょう。「当出張所では取り扱っておりません!」という対応をしたら、苦情を受けるのは間違いありません。

(地域関連業務)
 出張所のもう一つの大きな役割は、地域とのつながりでしょう。特に町会・自治会との連携は極めて大切です

 町会・自治会は地元の公園管理、防災・防犯対応、お祭りなど地域のイベントの実施に当たり、中核的な役割を果たしており、出張所も深くかかわっています。町会・自治会長となると、地元の名手であり、プライドも高い人が多いので、何かと気を遣うことがあるかもしれません。FACE TO FACEの付き合いとなるため、地元のイベントには必ず顔を出し、アフター5の付き合いも覚悟しないといけません(今はコロナでないでしょうが‥)。

出張所の人間関係が大切

 出張所はどんなに多くても職員数が10名程度の大変小さな島です。そのため、その中で人間関係を悪くしてしまうと逃れようがありません。実際に長年在籍する所内のお局との関係がうまくいかなかったり、某ベテラン職員の変なこだわりにより、毎日(必要のない)残業に付き合わされることになったなど、後輩の深刻な悩みを聞いたことがあります。また、所内の派閥関係に気苦労することもよく聞かれます。

 そんなの無視するか、上司に相談すればいいじゃんと思いますが、出張所の所長は、新米の管理職が務めることが多く、人間関係のマネジメントの経験が乏しい他、出張所業務に携わったことがないことも多く、お局に対抗できないこともあるようです。

 どの時代でも心労のものとは、やはり人間関係のようですね。

出張所はいい所なの?

 出張所は年代を問わず、様々な経験が積める職場だと思います。若手職員は、接遇マナーや地域の方々との関係づくりを学ぶ場となります。中堅職員は、町会・自治会長の対応や、事務所の予算・主出管理といったワンランク上の仕事、そして部下(後輩)指導を経験する場となるでしょう。

 アフター5まで区民と合いたくないという人には正直しんどいかもしれませんが、うまく関係が構築できれば、役所人生でずっと味方でいてくれる嬉しい付き合いができます。人付き合いの良い元出張所職員のところには、よく自治会長が声掛けに来ていました(それだけ会いたいんでしょうね)

 改めて出張所の仕事を振りかえってみると、行って見たかったなと思う反面、区民とのアフター5や出張所の人間関係が面倒くさいようにも思えてきました。皆さんはどう感じたでしょうか。いずれにしても、出張は広く浅く学べるため、あなたの区役所人生にはきっとプラスになるでしょう。頑張ってください。

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