(27)区役所の仕事(人事課編)

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 今回は「人事課」の仕事についてお話しします。人事という言葉が示す通り、仕事内容は「人」にまつわることで、必然的にデリケートな案件が多くなります。私は人事の仕事が嫌いでしたが、なぜか異動先希望では人事課が高いんですよね‥さっそく始めましょう。

人事課の仕事

 人事課は、採用、異動・昇任、給与、福利、研修、服務担当など様々なチームで構成されることが多いです。ここでは、各係の概要について説明します。

(採用チーム)
〇年間スケジュールがある程度決まっている。
〇区のPR活動、面接事務、内定後の書類等のやり取りなど、採用式まで長い長い道のり。
〇特に面接日程の調整と、内定辞退者の補充が大変なようであった。

(異動・昇任チーム)
〇如何にも「THE人事の仕事」のイメージ。
〇11月頃から、異動担当チームの5~6名が小部屋に閉じこもり、異動名簿作成に向けた作業を始める。繁忙期は残業100時間/月を超える
〇夏には主任試験、秋には管理職選考、12月には勤務評価のまとめなど、異動名簿作成以外でもやること満載。基本的に年中忙しい。平和なのは春先まで。

(給与)
〇残業手当や旅費の締め切り後の給与計算までが忙しいが、基本的にはルーティン業務が多い。
〇制度変更があった時の対応が大変そうであった。
〇給与額の確認や、旅費申請が適正かつ最安のルートであるかの確認など、地味な仕事が多い。

(研修)
〇新人研修や、主任、課長昇任時研修など、様々な研修を企画・実施。
〇毎年度「研修実施計画」を定め、これに沿って各研修を着実に実行する。

 人事課の仕事は人やお金に関わることが多いため、仕事の正確さと緻密な設計が求められます。通知文で誤りがあったり、文章が不明確であると、「人事のくせに」と他部署から冷たい攻撃を受けることがありました。

私の人事課での経験(研修担当としての苦悩)

 私は人事課在籍時。研修担当係長を3年間勤めました。

 係全体の業務進行管理をはじめとした係長業務のほかに、管理職研修などいくつかの研修事業を担当しました。係としては、新人研修、○○年目研修、係長・課長など各役職向けの研修など、職員向けの研修を年間を通じて行いました。職員が約4000名と多く、毎週何らかの研修を実施していました。

 しかし残念ながら、一生懸命研修をやれども、大半の職員は「意味のない研修面倒くさいな‥」という顔色でした。それには以下の原因が考えられます。

〇研修が旧来の手法のまま

 手上げ方式で、専門スキルを高めるための外部研修はあるが、基本的には研修対象者を会場に集め、講師の話を聞くスタイルのまま。

〇研修講師のクオリティが高くない

 研修予算が限られているため、質の高い外部講師を呼ぶことができない。区管理職などが講師となる場合、話が上手な人は良いが、基本的には自分の所管の仕事をタラタラと述べるだけで、相手に伝える能力が高くない。

〇職員の育成について、各所管と人事セクションの連携不足

 人事には様々な情報が集積されるにもかかわらず、採用チームや異動チームと研修チームが情報を共有しておらず、「どんな職員になってほしいのか」が宙ぶらりんになっている。

人事について思うこと

 私は、採用、異動、昇任、研修の全てが人事につながっていると考えています。「このような職員を雇い →このような部署を経験させ →このようなステップで昇任させ →そのために必要な研修を受けさせる」。それを本人、所属長と人事課が連携しながら、本人の成長を支援すべきところができていないもどかしさを感じていました。

 結局のところ、異動が3年間隔くらいで頻繁にあり、折角育てた職員もすぐに異動し、上司自身も2年くらいで異動することを考えると、業務に直結する部分以外には、部下の育成に目が行き届かないのも無理ないのかもしれません。

 本来は上司が部下と短時間でもよいので話をして、部下がどんなキャリア形成を考えているのか理解し、OJTや研修、人事のシステムを通じて成長を支援ないといけないのですが、その道のりはまだまだ遠いようです。

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