(14)外部機関への派遣①

その他

 私は2回外部派遣を経験しました。これは区職員としては極めて珍しい部類に属します。異動の番外編として今回は「外部機関への派遣」に焦点を当てたいと思います。あまり知られていない異動が決まるまでのプロセス、派遣先の業務、派遣から戻った後何をやるのかなど、私の経験をお伝えします。

■外部派遣が決まるまでのプロセス

〇自己申告書と外部派遣
 最初のとっかかりは、「自己申告書」です。前号でもお話しした通り、この申告書には自身の強みや異動希望先、生活面を含め配慮してもらいたいことを記入し、11月後半から12月初旬に行わえる上司との面談で使用されます。

 申告書の異動希望欄には職場の一覧があり、その中には外部派遣先一覧も含まれています。東京都や中小企業庁、区と関連の強い一般社団法人、競馬組合など色々ありますが、その中の一つでも希望すれば(概ね第5希望まで記入可)、「あなたは外部派遣OK」と解釈されます。ちなみに、私はキャリア4~6年目、11年目に派遣を経験しましたが、異動希望先には一度も外部派遣先を書いたことはありません。「他に人材(派遣を希望)いるだろうよ!!」。

■上司から派遣になることを聞くのだが‥

 私は2回外部派遣を経験しました。1回目は総務省が母体の外郭団体。2回目は区とゆかりの深い一般社団法人(区の補助金事業を担う)で、両団体とも、これまで区から派遣実績がない組織でした。外部派遣は一般の内示(3月中旬)より少し早めに上司から言い渡されるのですが、その伝え方が笑えて今でもよく覚えています。

〇一度目の派遣

 1度目の派遣は、上司から会議室に呼ばれ、派遣先のパンフレットだけ渡され、
上司:「○○君、この団体に派遣というのはどう?」
私:「はあ、聞いたことのない団体ですね。何をやるんですか?」
上司:「私もパンフレット読んだけど、全然分からない。ただ、海外実務研修で2年間外国に行くみたいだよ」
私:「あの、私は外国嫌いで、パスポートもなく一度も海外に行ったことがないのですが。。。いつまでに決めなければならないのでしょうか?」
上司:「うん、悪いけど、明日まで。まあ、○○君、分かってるよね(「拒否権はないよ」という意味)」
私:「‥」

〇二度目の派遣

上司:「○○君‥、ごめん○○協会に行ってきて!1年で必ず戻すから
私:「あの協会ですか(心の中で:「ごめん」と言われる団体に派遣はないだろうよ)?長年一緒に仕事したのでよく知っていますが、なぜ今さら派遣を?」
上司:「財政状況の改善や、人員が不足して、区にヘルプが来てるのよ。団体を潰すわけにもいかないから助けてあげて。派遣中は絶対にフォローするから!」
私:「立て直しには、区からのフォローが必要となります。それが条件なら引き受けます」
 

 まあ想定はしていましたが、区からのフォローはなく、むしろ組織改善のために区とバチバチやり取りをすることになったのは言うまでもありません。

■派遣元とは良好な関係を築く

 いざ外部機関に派遣されると、想像以上に区の情報が入ってこなくなり「放置プレー」による孤独感に悩まされます。笑ってしまったのが、海外派遣中に主任試験の対象となっていたのですが、申し込み方法や期限などを何も聞かされず、頼りになる同期から「受けるの?もうすぐ締切だよ」と聞かされ、大慌てで帰国の段取り(受験と帰庁報告合わせて帰国する)を整え試験勉強を開始しました。現地の仕事はとても忙しく、毎日23時くらいまで働いていましたが、参考図書をアマゾンで取り寄せ、何とか休日に勉強していました。
 ただ派遣元としては、派遣条例の制定や給与事務などの業務が増えるわけで、色々と感謝しなければいけません。嬉しかったのは、暑気払いや忘年会には必ず声掛けをしてもらったことで、顔の分かる付き合いができたことは良かったです。いずれにしても派遣元と良好な関係は築くに越したことはありません。

 今回は派遣前のやり取りが中心でしたが、次号では派遣先で何をやるのかお話ししようと思います。

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