観光案内所設立プロジェクト~公務員なのにこんな仕事するの?~

その他

その16「工事監督」

 区が発注する工事の場合、必ず現場監督員をつけなければいけない。監督員というからには、ある程度の知識が必要となるため、通常は建築・施設管理部署の職員が監督員を務めることになる。そこで、案内所の工事監督をこれらの部署にやってもらえないかお願いしに行った。ところが、今回の契約依頼課は観光課のため、観光課職員が現場監督員をやるよう跳ね返された。本当に、、、恐るべき縦割り社会である

 監督員の役職レベルは特に定められていない。そのため、下っ端職員でもやれる。本来は係長クラスがやるものと思っていたが、あなたが一番詳しいよね」ということで私が務めることになった。仕方なく、工事の進捗会議出席と現場状況のチェックのため、ほぼ毎日ヘルメットをもって工事現場に足を運んだ

 監督員といっても知識のない私が現場を見てもよく分からない。結局、電気・建築部署の職員に同行してもらい、現場確認を行うこととした(彼らは助言はできるが責任はとれないということですね)。いざ現場に行って見ると、現場監督の仕事は面白かった

 外壁や配線など基本構造部分が中心のA・B工事では、コンクリートの箱といった感じで、工事が進んでいる出来上がりのイメージがあまり持てなかった。ところがC工事では、床・内壁・照明・展示スペースなど、目で見て分かるものがドンドン出来上がっていくため、設計図に書いているものが形になっていく様子を見れて、少し感慨深いものがあった。課長のお絵描きからスタートしたものがいよいよ現実になろうとしている

 それにしてもいざ工事となるとそのスピードは速い。基本設計・詳細設計の作成に膨大な時間をかけてきたが、工事は3週間もすれば終わってしまった。案内所オープンの4週間くらい前だと思うが、無事に工事は完了した。

 最後の難関は「工事検査」である。些細なものでも契約仕様書と違いが見つかれば、検査員を合格印を押さない。区の検査員は「鬼の検査員」と聞いていたので、検査証がもらえるまで心が落ち着くことはなかった。

 検査不合格は何が何でも避けたい。そこで、検査に先んじて、検査員には事前に打ち合わせを重ねたうえで、現場にも何度か足を運んでもらっていたため、検査は順調に進んだ。むしろ検査員とは、事前のやり取りや現場を一緒に視察に行くことで、随分と打ち解けた仲になっていた。馴れ合いのように見えるかもしれないが、仕事を速やかに回すための根回しも必要だと思う。

 こうした努力も実り、無事に検査証をもらうことができた。これで案内所開設担当としての私の役割は9合目まで来たと感じていた。しかし、この後「オープニングセレモニー」という、厄介な代物を控えていた。

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