観光案内所設立プロジェクト~公務員なのにこんな仕事するの?~

その他

その13「C工事契約」

 私見ではあるが、役所の人は基本的に人がいい。特に相談されたらほぼ確実に助けてくれる。逆に相談なく「こうなりましたのでお願いします」と言われることを極端に嫌う傾向がある(まあ、誰でもそうだろうが)。そのため、事前に「困っています。助けてください」とお願いすると、喜んで力を貸してくれる。

 今回の案内所開設事業は、観光課単独でやらせたら相当やばいことになることが、認識されていたのだろう。前号でお話ししたB工事の件では、契約と会計から色々と苦言をいただいていたことも背景にあったと思う。係長が関係部局にコンタクトを取り、関係各所に集まってもらった

 メンバーは係長級が中心であった。さすがその道の担当者が集まると話が早い。契約・支出に必要な事務手続きがあっという間に決まっていった。話を聞きながら、恐らくこの案内所より遥かにやばい案件は過去にいくらでもあり、「それらに比べれば大したことないよ」といった空気を感じていた。

 今回の案件で一番の案件はC工事の随意契約だった。相手先は基本・詳細設計を依頼したT社であった。一本刷りで契約したいのは、駅ビル全体の施行を担うT社に依頼しないと、工事が進行しないことが見込まれていたためである。そして、その根拠資料として再度、電鉄側から「駅ビル全体の工事を担うT社を推奨します」といった文書をもらうことで話が付いた

 後から聞くと、契約担当としては少々危ない橋を渡る行為だったとのことである。工事契約は通常一般競争入札で行われ、ましてや今回は担当所管が観光課であるのでひと際目立つものである。監査で指摘を受ける可能性があるとのことであったが、その後何も突っ込まれることはなかった。

 ちなみに契約そのものは契約担当課が締結するが、基本的な文書を整えるのは担当課(観光課)である。5000万円を超える契約であったため、膨大な書類を揃える作業は気が遠くなりそうだった。施設管理課の専門職員に何度も何度も足を運んでアドバイスをもらいながら何とか契約にこぎつけた。

 この工事契約作業はかなりきつかったが、未知の仕事を周囲の協力を得ながら完成させていく作業は面白く、良い経験となった。大きな仕事は一人でできるものではなく、人の力を借りる大切さと、相手の立場に立った協力依頼の持って生き方を学ぶことができた

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