観光案内所設立プロジェクト~公務員なのにこんな仕事するの?~

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その4「電鉄主催の説明会」

 4月電鉄の本社で開催される「テナント説明会」に参加した。会場には電鉄側の責任者、担当チームが前方におり、テナント側は20程度の業者が出席していた。小売をはじめとしたサービス系の業者が多いようである。その中に行政の人間がポツンといるのは少し違和感を感じていた。

 机にはA3閉じの100ページ近い資料が配布されていた。資料には工事スケジュール、工事区分、区画割、その他細かい注意事項がびっしりと書かれている。内容の半分程度は理解できるが、専門用語が分からない。基本設計/詳細設計、A・B・C工事、一体、何のことやら。。。

 その他にも、看板のデザイン決定など、締切が項目ごとに設定されていた。駅構内と言うことで、電車の運行に支障があってはならず、駅中ならではの制限事項も多数あった。とにかく一つのテナントでも作業に遅れが出ると、全体に迷惑をかけるので締切は絶対だ。

 その後、電鉄の関係者とあいさつを交わした。部課長級の上役もいたが、実働は30代若手のB係長と補佐2名の3名からなるチームが主体のようである。これからこのチームメンバーと1年半にわたる長い戦いが始まる。今日は顔合わせだけで、後日単独で打ち合わせをすることになった。

 区と電鉄単独の打ち合わせが行われた。まず、設計について助言をもらった。今回は駅ビルの施工で、設計には駅固有の細かい制限事項があり、通常の設計会社では対応できないとのこと。確かに駅建物の構造に精通した設計者などほとんどいないだろう。そこで駅ビル全体の設計責任を担うT社に依頼してはとのアドバイスをもらった

 話を聞くと最初のポイントは、9月末に設定されている基本設計書の提出のようであった。この資料の段階で、ある程度固まった設計図を提出するとのことである。このデザインを基に、電鉄側が配線などの共通工事を設計・工事するため、提出後の大幅な変更はできない。なお、我々の区画はまだ確定はしていないが、案内所なのでなるべく人の導線が多い区画で調整しているとのことであった。

 電鉄のB係長は盛んに「これまでの打ち合わせでもお話しした通り、目的型の案内所でご検討お願いします」と言っていた。この時は、これが何を意味するのかよく分からなかったが、私の中でどこか引っ掛かり、その後長く揉めることになった。

 電鉄の担当者、特にB係長については、相談にはいつでも応じる懐の広さを感じる一方、絶対に譲れないところは押し通すような、交渉のしたたかさと野性味あるエネルギー双方放っており、手ごわい相手になりそうだと感じていた

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