公務員/中小企業の比較①(給与編)

その他

 職員数3,000人を超える規模の区役所から、社員数30名未満の中小企業へ転職してみて感じた仕事のやり方や給与・福利厚生の違いについてお話ししたいと思います。

公務員/転職先のポジション

<公務員退職時の職歴・役職> 職歴16年、役職:係長(5年)

<転職先の役職>平社員 

 公務員の時は管理職(課長)試験は受けませんでしたが、最速のペースで主任・係長には昇任しました。勤務評定もそれなりに評価してもらっていたので、給与の伸びもかなり高かったと記憶しています。部下も抱え、かなり忙しく働いていました。

 一方、転職先では完全に平社員です。絶対に失敗できない責任の高い仕事ですが、組織管理や部下の育成などマネジメントの要素は皆無です。次は早速、年収ベースで比較してみました。以下の表をご覧ください。

手取り給与の比較

 月収・賞与の合計額は年ベースで56万円の差があります。月額ベースに均すと公務員のほうが毎月5万円ほど多かったことになります。「中小企業で年額手取りで500万円近くもらえるなら悪くない水準じゃないの?」と思うかもしれませんが、これには色々とカラクリがあります。このカラクリについては後述します。

残業代が支給されない

 公務員は必ず残業代が支払われます。計算は若干違いがあるかもしれませんが、平日は1.25倍、休日は1.35倍くらい時間毎に支払わていたと思います。

 一方、現職では給与に月60時間分の残業代が含まれています。転職してから10か月たちますが、毎月平均50時間程度は残業していると思います。公務員だったら50時間残業すると10万円近くになりますかね。そもそも平均50時間の残業自体が問題になるでしょうが。

 さらに今の給与には、交通費(車通勤費分)と仕事で使う電話通信費も含まれています。転職してみて、残業代が実質払われないのは正直しんどいです。一番の問題は、残業代が支給されない以上、働かない人(残業しない人)が圧倒的有利になります。残業してもしなくても給与が同じなら当然そうなりますよね。そのため、残業の割り当て・休暇の申請時はいつもピリピリします。

不安定な賞与

 転職先では賞与が7・12月に支給されることになっておりますが、会社の実績が芳しくない場合は不支給もあります。現にコロナの時は実質賞与なしだったとのことです(寸志程度の金額が渡されたとのことです)。役所では景気の動向に関わらず、4か月分くらいは確実に支給されていたと思います。公務員の強みは賞与にあると言っても過言ではないかもしれません。

まとめ

 こうやって見ると、公務員は給与面では恵まれていたことが分かります。残業代も含めて考えると、転職後は年間150万円くらいの減収になったかもしれません。一般的に考えたら、私は恵まれた公務員のそれなりのポジションから、中小企業の平社員に転職した大バカ者でしょう。

 一方で、転職して得たものもあります。以下、転職したメリットをあげてみます。

〇個人の裁量が大きく、調整次第で1日3時間くらいは自由な時間が持てる(だからブログを書ける)。

〇勤務時間は8:30~16:30で残業がない日は、17:30には帰宅できる。

〇人間関係をはじめとしたストレスがない。基本自由。煩わしい会議・調整業務がない。

 我が家は共働きで、妻のほうが若干収入が高く、給料はそこそこあれば十分で、私にとって大事なのは上記3点でした。

 さて、最終的な結論ですが‥、やはり公務員は最強です。私のように「区役所が嫌で嫌で仕方ない」くらいの域に達しない限りは、辞めないことを強くお勧めします。少なくとも中小企業の転職は、上述の通り給与面で見劣りするのは確実です。公務員からの転職を検討するときは、まずは給与面をじっくり比較することをお勧めします。

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